
『ダリル・ディクソン シーズン2 -キャロルの書-』第5話のレビューです。
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第5話の予告編。
『ダリル・ディクソン』シーズン2 第5話のレビュー

最終話のひとつ前のエピソード。
前回が内容てんこ盛りで大変盛り上がりましたので、今回は少しペースダウンといった感じでしたね。
特別な子供ローランをめぐる、ダリルたちと、合体した希望連合&生者の力の奪い合いです。両者はローランが滞在しているパリで再び緊張状態になります。シーズン1に出てきた懐かしい人物も今回は登場しており、自由を愛するフランスならではの描写はとても楽しめました。
パリの拠点に全員集合

ファロウはローランを連れて一足先にパリの拠点にたどり着いていました。
そこに、なんとコドロンがひとりでやってきます。彼はローランらの居場所を言わなかったがために、ジュネらに拷問された挙句、ネストへの突入時に死ぬ運命にありました。しかしキャロルのおかげで彼は拘束を解かれ、ウォーカーの始末に一役買ってくれたのです。
彼はローランのおかげで受け入れてもらえます。ローランは、以前コドロンが見逃してくれたことをみんなに伝えるのです。コドロンも指が数本なくなりましたが、口を割らないでよかったですね。本当にいい奴です!

と、そこにダリルとキャロルも合流し互いに再会を喜びます。
キャロルはここで再び娘ソフィアの幻想を見ることに。相変わらず幻想を見ているキャロル。やはり彼女のことが頭から離れない様子。今後影響がないといいのですが・・・。
ここでダリルの予定に狂いが生じます。なんとローランがアメリカへ行かないと言うのです。
ダリルの計画では、このまま飛行機でローランを連れて帰る予定でしたが、彼はまさかのフランスに残るという。これまで面倒を見てくれたイザベルの死を聞いた直後だったから、ある意味仕方ありません。頭の整理がつかなかったのでしょう。彼は自分の近くにいる者は死ぬ運命にあると思っていて、イザベルもシルヴィも死んでしまった。だからダリルも死ぬのではないかと思っているのです。

ダリルは自信満々に「俺は死なない」と思っています。まぁそれは間違いありません。これまで10年以上外の世界で生きてきて、いくつもの修羅場をくぐり抜けてきましたから、そう簡単には死にません。
アッシュを捜しに地下ナイトクラブへ

ダリルとキャロルは、シーズン1で登場したパリにある地下ナイトクラブ「デミモンド」へ行きます。
飛行機が隠してある倉庫にいなかったアッシュを捜しにきたのです。対応したのは有名な歌手アンナ・ヴァレリー。クインのときは散々出てきた彼女。癖がありそうですが、なかなか良い奴です。

飛行機を見かけて、部下を捜索に出したが戻ってこないと。この捜索隊はおそらく倉庫で捕まっていた奴らでしょう。アッシュはこのクラブにはおらず、司令部にいる可能性が高いと。
司令部とは、かつてジュネらがいた場所。しかし今はもう壊滅状態に。ダリルたちは武器と車を借りて現地へ向かいます…。
それにしても、このナイトクラブはなかなか異様です(笑)
それこそ多様性とも言うべきでしょうか。色々な人がおり、キャロルはあまり居心地が良くなさそう。こうやって世界が一変しても、もとの世界のように楽しんでいる姿は素晴らしい!自由を愛するフランス人っぽいですね。
絶体絶命のピンチ!アッシュを発見

さっそくダリルとキャロルは司令部に向かいます。すでに崩壊しておりたくさんのウォーカーで溢れているのです。
建物内でひとりになったキャロルは、ダリルがシーズン1の最初の頃に残した録音テープを見つけ聴きます。孤独なダリルの率直な想いです。しかし、途中でダリルがやってきてしまい中断。あのあとポケットに入れたように見えましたが、あとでゆっくり聴くのでしょうか?
中庭の車に群がっているウォーカーを見つけたダリル。何か生きているモノが車のなかにいると判断し、二人で大量のウォーカーを次々と駆除していきます。車のドアを開けると、そこには意識を失ったアッシュの姿が。ダリルらも車のなかに避難し、周囲は大量のウォーカーに囲まれてしまうのです。
かなり危険な状況ですが、切り抜け方が最高。
車内に、凶暴なウォーカーに転化させる注射(銃)を発見。屋根の窓を開けて、そこから離れたところにいるウォーカーに撃ち、窓を閉めます。しばらくすると、転化したスーパーウォーカーが車を囲んでいたウォーカーたちを一掃!しかしその直後、それらのウォーカーが窓を突き破って車内に入ってきます。キャロルとダリルは銃とナイフで対処。あまりにヤヴァすぎる駆除方法に少し笑えました。というか、凶暴化したウォーカーって同志である普通のウォーカーまで襲うのか!怖すぎる…!
真実を話すキャロルと激怒のアッシュ

見事に予想していた展開になりました。
キャロルは、娘はすでに亡くなっており、フランスにやってきたのはダリルを捜すためだ、と真実を語りました。
それを知って怒り狂うアッシュ。彼は息子の墓も置いてきましたから。しかも子供のことで同情させられ、子供のことで嘘をつき騙されたことをかなり怒っている様子。

まぁこれは「フランスに着いたらどうなるんだろうなぁ」と1話のときから思っていましたが、やはりアッシュからすれば許せないですよね。子供を捜すのならまだしも、友人を捜すために利用されたとか。わざわざアメリカからフランスまでの長旅を、彼はただ利用されただけ。彼にとってなんのメリットもなかったわけです。それは怒りますわ。確かにキャロルはひどい奴です(笑)

キャロルの言い訳は「それが本当であってほしかった」と。つまりソフィアはまだ生きてフランスにいて、彼女に会いに行きたかったわけです。
そしてもう一つは、アッシュを説得するには、あぁいう風に同情を誘わなければならなかったと。確かに一理あります。まだ会ったばかりの人に、しかも小型の飛行機でフランスまで行くなんてありえないわけで、説得するには、子供を利用して同情を誘うしかなかったのです。まぁ仕方ないですかねぇ…。
拠点やナイトクラブにロサンらが来訪

ダリルとキャロルがいなくなったあと、ローランがいる拠点にロサンらが乗り込んできます。
機転を利かせて、コドロンがローランをナイトクラブへ連れて行ってくれます。
ちょうどそこにダリルが飛行機の燃料を貰おうとやってきて再会。しかしナイトクラブにもロサンらがやってきます。
ダリルはローランを連れて裏の道に隠れ、やってきたロサンらと戦う羽目に。ダリルは次々と倒し、ロサンとも一対一で戦いますが、なにより笑ってしまったのが、意外にロサンが強いということ!普通にダリルがやられそうでしたもんね(笑)あのダリルがですよ?最後の最後に本領発揮ということでしょうか。いい見せ場を作って退場となりました。
ただ、あの骸骨を拾って頭を潰す殺し方だけはなんとかなりませんかね^^;
武器がないのは仕方ないにしても、人間に対しても、殺し方がウォーカーを殺すときと同じという。脳を潰すまで殴り続ける。まぁあのあと転化するので脳を潰すのは正しいやり方ですけど・・・。
ロサンは死んだ一方で、部下の女ジャシンタはまだ生きています。彼女は殺し損ねました。てっきり死んだと思いましたが、かろうじて生きている。そのシーンが映っているということは、後々彼女が登場するということであり、まだまだ完全に脅威が去っていないことがわかります。
今度は彼女がリーダーとなりダリルたちを追いかけるのでしょうか?
4人は乗れない飛行機(笑)

一応、脅威は去り、ナイトクラブ「デミモンド」のアンナ・ヴァレリーとはお別れ。
ダリルたちは良い奴らと出会えました。パリで顔が利く奴らと出会えたことは本当に幸運。
ローランもついにみずからの意思でアメリカへ行くことに決めます。そして飛行機の実物を見るのが初めてで、飛行機に乗るのが楽しみだとか。アッシュとも挨拶を交わし、いざ行こうとしますが問題発生。

なんと飛行機は4人乗ると離陸できないという(笑)
いやいや、小型の飛行機なのはわかりますが、4人くらい乗れるでしょ!燃料も積んでいかないといけないから、重量的に無理なのでしょうか。でもローランはまだ軽そうだし、3人乗れるなら乗れそうですが?
アッシュも自分を含めてキャロルと娘の3人で帰る予定でしたから、まさか4人になるとは思っていなかったでしょう。そしてキャロルもダリルも、まさか4人乗れないとは思っていなかった。

この「じゃーどうするんだ?」という場面で終わりましたが、これはどうなるのか楽しみ。物理的に3人までとなれば、自然と一人はフランスに残らないといけない。まぁそうですよね。これで4人で無事に帰ったら、シーズン3は制作できませんからね。すでにシーズン3が発表されているということは、少なからずダリルは残ることになるでしょう。
さて、どうやって3人を決めるのか?彼らの決断が楽しみです。
まとめ

『ダリル・ディクソン シーズン2 -キャロルの書-』第5話のレビューでした。
最後の飛行機に4人乗れないハプニングは笑えました。全員帰らないという選択肢はないでしょうから、誰が残って誰が帰るのか非常に楽しみです。また、残った人はどうやって帰る方法を探るのか?こちらも次回は要注目ですね。
次で最終話!シーズン2もあっという間でした。最後は盛り上がる展開になるでしょう。どうやってシーズン3につながるのかも大きな見どころです。

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