『ザ・ワンズ・フー・リブ』シーズン1の第4話「私たちの生き方」のレビューです。
ヘリコプターから飛び降りた2人はあの後どうなったのか？
ジェイディスに脅され、CRMの恐ろしさを知っているリックは逃げても無駄だと思っています。一方、ミショーンはリックを連れて早く仲間のもとへ戻りたい…。
果たして2人はどう折り合いをつけるのか？
第4話のレビュー
第4話はモダンできれいな建物を舞台に、2人のラブストーリーが展開されました。
今後どうするのかを巡る論争が何度も繰り返され、ベッドシーンもありと、久々に2人が愛し合う様も見れました。
個人的にあまりラブストーリーに興味ありませんが（笑）、議論の末に2人が納得する決断をしたのはよかったと思います。たった6話しかない本作ですが、2人がじっくり愛し合うエピソードがあってもまぁいいかなと…。
結局、車に乗って逃げることにしましたが、CRM（市民共同体軍）からはそう簡単には逃げれません。次回の予告編にはジェイディスと車でカーチェイスするシーンも映っていましたから、きっと追跡されるのでしょう。ジェイディスとの約束を破ったあとの状況、これはおもしろい展開になりそうです！
ヘリから飛び降りた先は…？
前回3話の衝撃のラストの続きから物語は始まります。
ミショーンは海上を飛んでいることを確認していたため、リックを連れて無理やり海に飛び降りました。その後、近くの巨大な建物の一室に辿り着きます。ルンバが動き回るきれいな部屋で、丁寧にベッドや服まで用意されています。あまりに出来すぎていて脚本の雑さが目立ちますが、まぁ6話しかないので仕方ありません・・・。
ちなみに今回4話の脚本はミショーン役の女優ダナイ・グリラが担当しています。彼女は脚本家でもありますからね。この2人の大事なエピソードを彼女が担当したのは正解です。ただの「少し議論して、愛し合って終わり」というわけではなく、リックのトラウマを引き出し、CRMの兵士と化した愛する人物を取り戻すまでの過程は一見の価値あり。
余談ですが、ルンバに関してミショーンは「かつて自分も使っていた」と言っていました。しかし世界がウォーカーに支配される前、2010年以前にルンバなんてあったのでしょうか？
少し調べてみると、どうやら初めてルンバが登場したのは2002年だそうで、個人的にはこのことに驚きでした（笑）
一緒に戻る、戻らない論争の行方…
今回メインで描かれていたのは、仲間のもとに戻るか戻らないかの熱い議論。
ミショーンは、連絡の取れなくなったジュディスらを心配し、リックと共に一刻も早く帰りたい。しかしリックはジェイディスからの警告やCRMの実態を知っているため、ミショーンや仲間のためにも自分はCRMに残るという…。リックにはリックなりの計画があって、それはCRMを内側から変えること。もっと昇進して、オカフォー中佐がやろうとしていたように「改革」をしようとしていました。
ミショーンは以前と気持ちが変わってしまい「CRMの兵士」になってしまったリックを嘆きます。かなり感情的に繰り返し訴えるものの、リックの気持ちはそう簡単に変わりません。部屋を出て行き、追いかけ…再び2人は部屋に戻ってきて愛し合い、分かち合おうとします。
リックは自分が見た「夢」の話をします。その夢にはカールが出てきて、一緒に歩いているものの、いつの間にかいなくなってしまう…。彼にはトラウマがあり、それは愛する者を亡くしてしまうこと。そして今度は夢にミショーンも出てきて、カールのように彼女を失いたくない。それには耐えられないと…。その愛する者を失うトラウマが、リックがCRMの呪縛から逃れられない理由です。
ミショーンはカールの似顔絵が描かれたスマホを渡し、彼のことにも触れながら諦めない大切さや自分たちの生き方を伝え、最終的にリックに対するCRMの呪縛を解き、一緒に逃げる決断をするのです。
この決断に至るまでの過程、そしてリビングや階段、ベッドなど場所を移しての演出はあっぱれでしたね！
ヘリの痕跡を消すCRM
リックとミショーンが飛び降りたヘリコプターは、そのあと2人が入った建物に突っ込みました。ミショーンが突然ドアを開けたためにバランスを崩したのでしょうか？でもドアを開けたくらいでバランスを崩すとも思えませんが。
その突っ込んだヘリですが、CRMの別のヘリがやってきてミサイル攻撃して痕跡を消します。
なぜならCRMは自分たちの存在を秘密にしたいのです。秘密第一主義であり、同盟都市のオマハなどにも自分たちの位置は教えていません。
CRMはヘリが突っ込んだ場所を知っており、もちろんそこにはリックとミショーンが乗っていたこともわかっています。2人を探す前にミサイル攻撃して吹っ飛ばす決断をしたのは不思議です。近くの基地にはジェイディスがいるため、おそらく彼女の命令だと思いますが、逃げられて危険だから2人をこの際消してしまおうと思ったのでしょうか？それともヘリが突っ込んだのは2人の仕業で、2人はヘリにはいなかったことを悟っていたのか？ジェイディスのことですから、おそらく2人が逃げるために起こしたものだと思ったのでしょう。
ということは、ヘリとは別に周辺には捜索隊を出し、2人を捜索しているはず！
リックとミショーンは最終的に日産のハイブリット車で逃げました。きっと2人は途中でCRMの捜索隊に見つかり、そこでジェイディスとカーチェイスを繰り広げるのではないかと思います。
RJの存在やミショーンの傷
そう言えば、リックは息子RJのことを知らなかったんですね。
RJはリック・グライムズ・ジュニア（Rick Grimes Jr.）のことです。娘ジュディスはローリとの子供ですが、RJはミショーンとの子供。ミショーンが妊娠したのはリックが姿を消す直前。妊娠した事実さえ知らなかったリック。息子RJのことを聞いて驚いていました。「俺に似てるならハンサムだな」とかウケる（笑）
おそらく残り2話でリックがRJと会える可能性は低いと思います。そう考えると父と子の初対面は見たいものですし、これはシーズン2を制作しないわけにはいきませんよね！
そしてもうひとつ、ミショーンの腰にある「X」の傷跡のことをリックは気にします。
忘れている人もいると思いますが、この傷はミショーンがジョセリンという大学時代の旧友と再会したときのものです。
ミショーンは彼女らをアレクサンドリアに受け入れるものの、ジュディスが誘拐されてしまいます。ミショーンやダリルは、ジョセリンの隠れ家に潜入しますが捕まって縛られます。そして、ジョセリンは子供兵士たちに、ミショーンとダリルに「X」の焼き印を押すよう命じます。ダリルとミショーンが苦悶の叫びを上げながら、子供たちがそれぞれの背中にマークを焼き付けたのです。そしてミショーンは彼女や子供たちを殺す……。
思い返すと、リックが消えてからも色々なことがありました。ウィスパラーズ（囁く者たち）やコモンウェルスなど。まだまだ積もる話はありますし、リックが知らないことも多いです。
そう言えば、CRMはコモンウェルスのことを認識しているのでしょうか？あそこもわりと規模が大きかったですが、ひょっとしたら取り引きしていたかも？ど田舎のゴミ山に住むジェイディスと取り引きしたわけですから、コモンウェルスとも取り引きしていた可能性は十分ありますよね。
この辺の繋がりも今後見たいところですが…。
次回5話の予告編↓
次回5話のレビューとネタバレ↓
第4話の撮影裏写真
まとめ
『ザ・ワンズ・フー・リブ』シーズン1第4話のレビューでした。
リックとミショーンが今後を巡ってじっくり語り合い、愛し合ったうえにトラウマを乗り越えるエピソード。2人で戻る決断をしたわけですが、これは嵐の前の静けさと言いますか、このあと何事もなく帰れるわけではないので、今回でさらに残り2話の期待度が増しましたね！
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